アルコールは、日々のリフレッシュやリラックスのために取り入れている方も多いですが、ダイエットや筋力トレーニングにおいてはどのような影響を及ぼすのでしょうか?アルコールを上手に楽しみながらも、健康的な体づくりに取り組むために、アルコールが身体に与える影響について詳しく見ていきましょう。
このブログは、高槻と松屋町のパーソナルジムPALMで食事指導を行う現役トレーナーが健康で美しい身体になるための豆知識などをお届けしています。
皆さんの日常生活が少しでも豊かになるよう発信しますので、定期的にチェックしてみてくださいね。
1. アルコールが体に及ぼす影響とそのメカニズム
アルコールが体内に入ると、まず肝臓で解毒され、アセトアルデヒドと呼ばれる毒性の強い成分に変換されます。このアセトアルデヒドは、さらに酢酸へと変化し、最終的には水と二酸化炭素に分解されて体外へと排出されます。この過程にはエネルギーが消費されますが、その代謝プロセス自体が体の負担になるため、体調やパフォーマンスに影響を与えやすいのです。
2. ダイエットへの影響
アルコールがダイエットに及ぼす主な影響は、カロリーの摂取量と代謝効率の低下です。
ここでは、これらについて詳しく解説します。
高カロリー摂取のリスク
アルコールは1gあたり約7キロカロリーと、実は非常に高カロリーです。これは炭水化物やタンパク質(1gあたり4キロカロリー)よりも多く、脂質(1gあたり9キロカロリー)には及ばないものの、カロリーが高い飲み物であることがわかります。アルコールだけでなく、カクテルやビールなどには糖分が多く含まれていることが多く、飲み過ぎるとカロリーオーバーを招きやすいのです。
例えば、一般的なビール1缶(350ml)は約150キロカロリー、ワイン1杯(150ml)は約120キロカロリーにもなります。こうしたカロリーが積み重なると、ダイエット中のカロリー制限を台無しにしてしまう原因になり得ます。
脂肪代謝の低下
アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールの解毒を最優先に行うため、脂肪の分解が後回しになります。これにより、摂取したカロリーが体脂肪として蓄積されやすくなります。アルコールは水分を含むため、体重計の数値にはすぐに現れませんが、継続的な摂取により、脂肪が蓄積されやすくなります。
3. 筋力トレーニングへの影響
筋力トレーニングを行う際、アルコールは筋肉の成長やパフォーマンスにも悪影響を与えます。トレーニング効果を高めたい方は、アルコールの摂取に特に注意が必要です。
筋肉合成の阻害
筋肉の成長に必要なプロセスとして、タンパク質の合成が重要です。トレーニング後には筋肉が修復・成長するため、タンパク質の合成が活発になりますが、アルコールの摂取はこのタンパク質合成を阻害することが研究で示されています。
例えば、トレーニング後にアルコールを摂取すると、筋肉の合成速度が20%以上低下するという報告もあります。つまり、アルコールを摂取すると筋肉の成長が妨げられるため、トレーニング効果が半減してしまう可能性があるのです。
パフォーマンスの低下
アルコールを摂取した後は、体が脱水状態になりやすくなります。脱水は筋肉のパフォーマンスに大きく影響を及ぼし、筋力や持久力が低下し、疲れやすくなるのです。また、アルコールには中枢神経系を抑制する作用があるため、集中力が欠けてしまい、正しいフォームでトレーニングを行えなくなるリスクも高まります。
回復力の低下
トレーニング後には、筋肉の回復が必要ですが、アルコールが体内にあると、この回復プロセスが遅くなることがわかっています。アルコールによって成長ホルモンの分泌が抑えられると、筋肉の回復が遅くなり、次のトレーニングへの準備が整わなくなる可能性があります。
4. アルコールの上手な取り入れ方
アルコールを控えることが難しい場合、摂取量を工夫することで、ダイエットや筋力トレーニングへの影響を最小限に抑えることができます。
量をコントロールする
アルコールの摂取量をコントロールすることが、ダイエットとトレーニングへの影響を最小限に抑えるためには大切です。例えば、週に1〜2回の飲酒に抑える、1回の飲酒量をビール1杯またはワイン1杯にするなど、量を意識的にコントロールすることで影響を減らせます。
食事との組み合わせに気を付ける
飲酒する際には、食事にも注意が必要です。例えば、揚げ物や甘いデザートなどは、アルコールと合わせると摂取カロリーが急激に上がり、ダイエットの妨げになります。アルコールと一緒に食べるものは、野菜やタンパク質が豊富なものを選び、バランスの良い食事を心がけましょう。
トレーニングの前後は避ける
アルコールはトレーニングの直前や直後には避けるようにしましょう。トレーニング前にアルコールを摂取すると集中力が低下し、パフォーマンスが悪くなります。また、トレーニング直後にアルコールを摂取すると、筋肉の回復や成長が妨げられる可能性が高くなるため、トレーニングの効果が十分に得られなくなります。
5. アルコールの影響を抑えるサプリメントや栄養素
アルコールの影響を最小限に抑えるためには、トレーニングやダイエットに役立つ栄養素やサプリメントの摂取も検討しましょう。
ビタミンB群
アルコールの分解にはビタミンB群が必要です。特にビタミンB1は糖質の代謝に関わるため、飲酒によるエネルギー消費をサポートします。アルコールを摂取する際には、ビタミンB群を積極的に摂取すると、体内でのアルコールの分解がスムーズに進み、代謝の低下を防ぎやすくなります。
アミノ酸サプリメント
筋肉の回復や成長をサポートするため、トレーニング後にはアミノ酸サプリメントを摂取することも有効です。特にBCAA(分岐鎖アミノ酸)は筋肉の損傷を抑え、回復を促進する効果が期待できます。アルコールが筋肉に与える影響を軽減したい場合、アミノ酸サプリメントを活用することをおすすめします。
まとめ
アルコールは適量を守り、上手に取り入れることで、ダイエットや筋力トレーニングへの影響を抑えられます。アルコールが筋肉の成長やダイエットの妨げとなり得ることを理解し、飲酒量やタイミングを調整することで、健康的な体づくりが可能です。
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